印刷で培った強みをデジタル時代の課題へ転用
こんにちは!スタッフブログをご覧いただきありがとうございます😊印刷業界はここ数年、デジタル化の波を真正面から受けています。紙の需要が変化する一方で、印刷会社が「自分たちは何者か」を見失わずに進むために、各社が共通してやっていることがあります。
それは、“紙を刷る会社”ではなく、「情報を、確実に・安全に・伝わる形にして社会実装する会社」 というアイデンティティに立ち返り、印刷で培った強みをデジタル時代の課題へ転用していること。今回は、Webで公開されている事例をご紹介します。
🧭 事例で見る「アイデンティティの守り方」5パターン
① A社:紙の先へ—“ドキュメントDX/BPO”で「情報の交通整理」を担う
ある大手系の印刷会社は、単なる印刷受託ではなく、文書の電子化を起点に、データ化・管理・業務改善までを支援するDX/BPO を前面に出しています。印刷の現場で鍛えた「大量の情報を間違いなく扱う」「ワークフローを設計する」力を、企業のDXに接続しているのがポイントです。
② B社:“偽造防止”で信頼を守る—セキュリティ印刷を社会インフラに
別の印刷会社は、商品券や証明書などを想定した**偽造防止印刷(マイクロ文字、コピー抑止、潜像など)**を体系化し、公共領域・重要文書の安心を支える方向に強みを伸ばしています。ここはまさに「印刷=信頼の媒体」という原点を、デジタル化が進むほど重要になる領域に置き直した例です。
③ C社:パッケージを“通信するメディア”へ—ID付与・トレーサビリティの実装
さらに別の大手印刷会社は、商品パッケージにIDを持たせ、サプライチェーン情報や生活者体験とつなぐ“スマート化”を打ち出しています。パッケージは「刷って終わり」ではなく、流通・回収・リサイクルや購買体験まで含めた循環型の仕組みに入り込む――これも印刷のアイデンティティ(情報加工・大量生産・品質保証)を拡張した形です。
④ D社:文化財・行政文書を守り、届ける—デジタルアーカイブで“記憶のインフラ”へ
印刷技術由来の色管理や高精細処理を活かし、行政文書や貴重資料、美術作品のデジタルアーカイブをトータルに支援する企業もあります。「印刷=複製技術」という原点が、デジタル時代には“保存・継承・公開”の価値として再定義されているのが特徴です。
⑤ E社:環境対応を“商品価値”にする—カーボンオフセット/環境印刷の見える化
中堅〜地域の印刷会社でも、カーボンオフセット印刷など、環境負荷低減をサービスとして明確化し、認定マークや算定の仕組みとセットで提供する動きがあります。「紙だから環境に悪い」ではなく、環境配慮を説明できる印刷へ寄せることで、紙の存在意義を守る取り組みです。
✍️ D.P.P.の持論:デジタル化は“印刷の仕事”を奪うだけじゃない
これらの事例に共通するのは、デジタル化に対して「紙 vs デジタル」で戦っていないことです。むしろ、印刷会社は 情報の設計・品質・信頼・運用に強い。だからこそ、
信頼(セキュリティ)
運用(BPO/業務設計)
体験(つながるパッケージ)
継承(アーカイブ)
説明責任(環境の見える化)
といった、デジタル社会でむしろ重要になる価値へ“印刷の強み”を移植しています。
🌟 まとめ:アイデンティティは「紙」ではなく「価値」で守る
印刷業界のアイデンティティは、「紙を刷ること」そのものではなく、“情報を社会で機能させる形にする”ことにあると考えます。
お問い合わせはこちら: DPP公式サイト
コメント